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自身の公務員時代を振り返る

 転職について色々書いてきたけれど、実は公務員時代に僕は転職活動を2回行っている。

 学生時代に行きたい民間企業を全滅し、結果的に公務員にしか受からなかったのだが、特に公務員という立場に最初から不満を持っていたわけではない。新しい世界で「頑張るぞ」という気持ちで嬉々として就職した。

 しかし古い世界である、もともと保守的な思考形態ではない自身にとってその環境が奇異なものに見えたことは否定できない。また、僕は当初配属を予定されていた部署と違う部署に、4月1日の初出勤と同時に異動させられた。急遽退職者が出て中をいじり、その穴あき人事だったのだろうが…。

 正直、今でもこの処遇には納得していないが、まぁ仕方が無い。これも自分に疑問を抱かせる要因の一つになったと思っている。

 実際に転職活動を視野に入れ始めたのは、就職して5ヶ月が過ぎた9月の時点でのことである。正直職場の人間関係は良くなく、直属の上司である課長とその下の副主幹は苦手だった。その点も転職に踏み切るにあたって大きな要因になっている。今になって振り返れば、自分の課長は自分をはじめとして何人かにはかなりキツイ態度をとっていた。その態度こそ気に入らなかったが、非常に頭の切れる人だったと思う。50歳前後にしては発想も豊かで、話し合いをしても鋭い意見を飛ばしてきていた。当時は反目していたため嫌いであったが、今になってみれば感心する点も多い。
 副主幹については、今振り返ってみてもあまり人間的魅力を感じない。

 今上司等に不満がある人も、それが最初の上司であったならば少し判断を待ってあげて欲しい。評価は相対的なものであると同時に感情的なものでもあるので、悪い点ばかりに目を向けないよう努めてみては如何でしょうか?そうしないと自分の精神衛生上良くないものも出てきそうなので。

 と、過去の事をグダグダと書いてきたのだけれども、こういった体験により、「公務員サイコー!」という考えが消し飛び、同時に「自分はこの世界しか知らなくていいのだろうか?」という漠然とした疑問を抱き始めるに至った。

 ここから第一回目の転職活動が始まった。

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千

今晩は。初めまして。

長年勤めている役所を退職しようと思って、いろいろと勉強をしております。ところが思わぬ異動があり、現在はその業務に忙殺されております。

毎日辞めよう辞めようと考えながら、新しい職場の理解、新事業立ち上げでほんとに大変な日々です。

いろいろ検索しておりますと、ぱっとしない人は辞めない方がいいという、退職者の方の意見も多く、節目の年になるまではちょっとガマンするかと思っている所です。

今後、記事参考にさせていただきます・・・定年まで在職するつもりはありませんので(^^
by 千 (2007-10-09 19:17) 

脱公務員

はじめまして。
私は、市役所に勤務(6年目)している者です。
一年ほど前から転職を希望し、現在転職活動中です。
近々希望する会社の役員面接があるのですが、
同じようにな境遇の方がいるのではと思い、
ネット検索していたら当ブログにたどり着きました。

本当に自分がやりたいことは何なのか。
今の仕事をやっていて自身を誇れるのか。納得できるのか。
社会主義的職場といえば語弊がありますが、
今の環境で「仕事とは?」と日々自問自答することが多く、
それならば思い切ってやりたい世界に飛び込んでみよう!と
次のフィールドを模索中です。

共感するところが多く、思わずコメント入れさせていただきました。
今後も拝見させていただきます。
by 脱公務員 (2007-11-04 13:32) 

おこめつぶ

>千さん
 ご来訪有難うございます。更新が遅いブログですが、読んでいただけて大変嬉しく思います。
 もしも、現状で迷う要因があるのであれば、まだ転職に踏み切らない方がいいのではないかと思います。飽くまでも個人的な意見ですが。
 新環境への適応力や、新しい物事に対して抵抗を持たないのであれば、転職そのものに対しては不安を持つ必要は無いと思います。良くも悪くも公務員の仕事は楽です(国Ⅰは分かりませんが)、自身が望むのが「余暇」なのか「キャリア」なのかといった点を始めとして、転職することのメリットデメリットは何かという事を、もう一度整理して頂ければ幸いです。
 今後の千さんの生活・仕事両面に関して、良い方向に動く事を陰ながら応援させていただきます。

>脱公務員さん
 ご来訪有難うございます。共感していただきまして、有難うございます。
 自分のやりたい事というのはなかなかに難しい事だと思います。実際にやってみないとその本質が見えないことの方が多いと思いますし、一方で日本は転職者へのチャンスはそう多くないと思います。元公務員というだけで、かなりの辛酸を舐めさせられる可能性もあります。
 私自身、公務員はどちらかと言えば仕事が「内向き」な感覚を覚え、民間は比較的「外向き」であると感じています。社会主義的といえば正にその通りだと、強く実感した記憶があります。
 新しい職場を探すに当たって、企業選びはこれでもかという程慎重にやって頂きたいと思います。特に人間は欲張りで我侭で、忙しければ余暇が欲しいと思い、仕事が楽であれば忙しくなりたいと思ったりする事がある気がします。ですので、自分自身を再度掘り下げて、真に望むものが何なのかを改めて考えて頂ければ幸いです。
 脱公務員さんの転職が、上手く行きますよう応援しています。
by おこめつぶ (2007-11-06 20:56) 

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