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転職は失敗だったのか?

 さて、前述の通り僕は転職先をものの3ヶ月で退職している。僕自身は得られたものもあったので後悔はしていないが、客観視すれば完全な失敗である。

 転職をする際の目的意識は人それぞれだと思うが、単純に「金」の為という人は少ないと個人的に思っている。20代なら大抵が自身のキャリア形成の為、という事だと思うが、これが得られない以上は大失敗である。

 僕は経営コンサルタントになりたいと思い転職活動を始めたが、残念ながら思うような結果が得られなかった。キャリアアドバイザーとの話し合いの結果、間にワンクッション置いた方が可能性が高い、経営コンサルタントの前に金融を挟むべきだ、との結論に至り進路変更。これが失敗へのスタートだった。

 業務範囲が広いという事で信託銀行をメインに、改めて転職活動をスタートするが、これもなかなか上手くいかない。中には

貴方の前職が公務員であるという点から、ビジネス感覚が当社とマッチしないと思いますので、お見送りさせていただきます

という、「公務員だから切りました」というふざけた返事を送ってくる都銀もあったくらいだ。同様に、他の銀行も精々行って2次面接までで、内定は出なかった。

 見かねたキャリアアドバイザーは生命保険会社の案件を持ってきて、受けるように勧めてきた。曰く、保険会社も同じ金融機関、銀行と同じキャリア形成が可能ですよ、だそうだ。

 大嘘である。

 生保は銀行に比べ志望者が少ない、故に内定も出やすいんだそうだ。言い換えれば業界の評判が悪い、という事だが…。
 とりあえず生保を数社受け、他社選考中であったが一社から内定が出た。自身で申し込みをしている企業も数社あったが、それをストップし早期に内定先に決めるよう促される。僕も焦っていたし、恐らくコンサルタントも「さっさと決めちゃいたい」と思っていたに違いない。

 業界について、内定先の企業について細かい情報収集をしないまま漠然と

この会社なら経営コンサルに通じるキャリアが得られるんだ

と思い決めてしまった。勿論、具体的に金融ならこういう仕事がしたいという考えを持っていたし、生保でもそういう業務を行っている部署がある。人事面接でも、「こういう仕事がしたい」と希望を伝え、「出来ますよ」との回答を貰った。これも内定1社で決断してしまった理由だ。

 人事は嘘を言ってない、確かに希望の部署に行くことは可能だった。10年15年後になるかもしれないが。年収は上がったが、希望のキャリアを積むには長期のリテール営業の世界を通過せざるを得ない、内部は旧態依然の古い体質。無意味な長時間労働、気合と体力の世界…。

 元々3年以内にキャリアップする事を目標にしていたので、この時点で転職先で働く目的が無くなった

 目的を持って転職した場合、その目的が無くなった時点で終わりだと思う。僕は会社選びにまたも失敗した、自分が情けない。

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山本直治

こんにちは。日本唯一の公務員からの転職支援サイト、役人廃業.comの山本直治です。
このようなブログで熱いパワーを発していらっしゃる貴殿なら、お役所を去る決断の際に当サイトをご覧になったのではないかと思います。(ご存知でなければご覧ください)

ブログを拝見して、非常にポジティブに悩んでいらっしゃるのを拝見し、「なぜ最初の時点で私に転職相談いただけなかったのでしょうか」と残念に思います。機会があれば今からでもお会いしてみたいですね。

もしよろしければサイト経由でご連絡をお待ち申し上げます。

※既にご存知かもしれませんが、貴殿が思い至った問題意識への一つの参考意見が拙著「公務員、辞めたらどうする?」「人材コンサルタントに騙されるな!」の2冊に詰まっています。こちらも是非お読みいただければ幸いです。

                                   山本直治
by 山本直治 (2007-08-11 18:59) 

おこめつぶ

初めまして、ご来訪有難うございます。
山本様のサイトは幾度か拝見させていただいております。「人材コンサルタントに騙されるな!」という著書があるとは存じませんでした、先に読んでおけばまた違った結果が見えたのかもしれません。
諸々あって、現在ブログの更新は途絶えていますが、山本様のサイトからお返事させていただきたいと思います。
by おこめつぶ (2007-08-31 12:39) 

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